TPPついに発行!12月30日に発行予定|TPPの詳細を分かりやすく解説
こんちは!ついにTPPが発行されるようです!
ただ今回発行されるTPPの正式名称が「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」です。
つまり、2015年に起草されたTPP「環太平洋パートナーシップ協定」とは異なるものです。
先進的なものということで、TPPという関係を早く作っておきたかったのでしょう。今回はそんな、先進的に発行されるTPPについて詳しく見ていきます。
まずは元々起草されていたTPP(12カ国)についてみていきましょう。
TPP12(環太平洋パートナーシップ協定)とは
シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランドの4カ国の経済連携協定(EPA)として始まり、そこから拡大交渉されました。
内容は「加盟国間の全ての関税の90%を撤廃、産品の貿易・原産地規則・貿易救済措置・衛生植物検疫措置・貿易の技術的障害・サービス貿易・知的財産・政府調達、競争政策を含む、自由貿易協定のすべての主要な項目をカバーする包括的な協定」となっています。
域内における「ヒト、モノ、カネの動きが活発になり、参加国の経済発展を促す効果が期待されます。
2016年2月4日にニュージーランドのオークランドにおいてTPP協定が12カ国により署名されました。ただ、トランプ政権によるTPP脱退により実質12カ国協定は不可能となりました。
12カ国
・シンガポール ・ブルネイ
・チリ ・ニュージーランド
・オーストラリア ・ベトナム
・ペルー ・マレーシア
・コロンビア ・カナダ
・日本 ・アメリカ
TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)とは?
(jftcキッズニュース)
元TPPに関する内容を米国以外で発行させるものです。アメリカというGDP1位の国が抜けて、経済規模という面ではかなり小さくなってしまいました。
ただ、米国の保護主義政策、中国の成長を鑑みると発行すべきという結論に至ったようです。
11カ国の経済規模について
・日本GDP:4兆3095億ドル
一人当たりGDP:33.8ドル
・メキシコGDP:1兆5480億ドル
一人当たりGDP:14.5ドル
・カナダGDP:1兆3032億ドル
一人当たりGDP:39.1ドル
・オーストラリアGDP:7953億ドル
一人当たりGDP:37.2ドル
・マレーシアGDP:3841億ドル
一人当たりGDP:14.0ドル
・ペルーGDP:2458億ドル
一人当たりGDP:8.5ドル
・チリGDP:2430億ドル
一人当たりGDP:14.5ドル
・ベトナムGDP:2403億ドル
一人当たりGDP:2.7ドル
・シンガポールGDP:2387億ドル
一人当たりGDP:51.1ドル
・ニュージーランドGDP:1157億ドル
一人当たりGDP:27.0ドル
・ブルネイGDP:196億ドル
一人当たりGDP:50.1ドル
総計GDP:9兆4432億ドル
平均GDP:8584億ドル
総人口5億人
TPP11が12月30日、正常に発行されれば日本が結ぶEPA・FTAの中でも1番の強力な協定になります。
もしアメリカが合流してTPP12が締結されていれば、総計GDP11兆3822億ドル、平均GDP9485億ドルという強固な経済連携となっていたのです。
TPP参加による日本への影響
TPP参加により自由貿易が行われますが、参加することによるメリットデメリットを簡単におさらいしておきましょう。
メリット
・国際競争力が高まる
・商品価格の低下
・国民医療費の増加抑制
・投資環境の整備
・知的財産保護の徹底
・労働力の移動の活発化
特に輸出に際する関税が撤廃されるため、輸出業界にとってはかなりのメリットです。特に自動車や工業品、サービス業などは国際競争力が高まり品質向上に繋がります。
また外国産の安い商品が流通するため、物価は下がる見込みです。特に外国産の野菜は安く、日本産との競争が激化するでしょう。
デメリット
・デフレの可能性
・日本農業の縮小
・食の安全の低下
・医療格差拡大
安い海外産の商品が流入・販売されることで、物価が下がります。その流れが続けばデフレ状態に陥る可能性があり、景気停滞につながることが予想されます。
TPPで一番問題視されるのが、日本農業の衰退です。外国産の安い農作物と戦えない日本農業者が現れ、農業産業の衰退が予想されます。
また、TPP参加により医療環境も変わることが予想されます。TPP参加後医療はビジネス寄りになるとされ、お金の面で医療が受けられない人が出てくるでしょう。
まとめ
TPP参加がいよいよ目前に迫ってきました。TPP参加による日本への影響は大きいと予想されます。
どこまでの人がこの話題に関心を持つのか、気になるところです。自分とは関係ない!って思う人が多そうで不安です。。
より詳しくTPPについて知りたい人は、下も本を読むことをお勧めします。