阿吽ブログ

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絵本や児童書の萌え化を問題視している人がいるってほんと?

10月30日に放送された情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)で、絵本や児童書の萌え化について議論が取り上げらました。

日本昔話に出てくる「人魚姫」や「かぐや姫」などの絵本のイラストがアニメキャラクターのようなキラキラした容姿になっています。

そういった、萌え化に対して抵抗を感じている人が多いという内容でした。


ニュースで取り上げられた具体的内容

ニンギョヒメ
ニンギョヒメ
(togetther.com)
番組では、「せかいめいさくアニメえほん」シリーズを紹介。子供に人気の「プリキュア」シリーズのコミックを手がける作家・上北ふたごさんが描くイラストに対しての子供の反応を紹介していました。

子供の反応としては「キラキラしている」「今っぽいキャラクター」といった好印象でした。

その一方で大人の印象は逆で、子供向けの書籍に萌え系のイラストを使うのはいかがなものかという抵抗感を示す人が多いようです。萌え系のイラストを性的描写と捉える人もいるようで、子供の教育にはよろしくないという考え方の人もいるようです。

スタジオメンバーの考え方

小林麻央を除く全員が抵抗を感じないと回答しています。その小林麻央の意見としては次の通りです。

「私は抵抗ありです。子供がいないので新しいものの絵に慣れ親しんでいないので、違和感を感じます。でも、たまたま、この話を父(高橋英樹)と先日していまして、父親に聞いたら『いいじゃん、パパからしたら、真麻の絵本自体もパパの時代とは全く違っていたから、この絵に対して何の違和感もない』と言っていました。案外70代の父親の方が寛容というか時代を受け入れているなと。私のほうが自分の時代に執着してるなと反省しました」とコメント。

それに続き、日本文学研究者・東京大学大学院教授のロバート キャンベル教授は次のように答えました。

「私は真麻さんのお父さんと一緒です。抵抗はないですね。30年前の『にんぎょひめ』は30年前にはどうかなと思っていたに違いないと思います。萌えという言葉が先行していて、萌えと言った瞬間にセクシャルなものを想像する人がいても、そう感じる人は大人だと思うので。時代とともに子供が自分たちの感覚、環境の中から面白いものを見出していくということは、いいとも思わないけれど抵抗はありません。欧米の絵本は、すでに変わってきています」とコメント。

番組内で行われ視聴者投票は、抵抗ありが約3万1千票、抵抗なしが約2万6千票と差がつきました。世間の意見としては、抵抗ありが優勢ということでしょう。

阿吽の意見

んー、これはさすがに抵抗なしでしょう。アニメ(プリキュアなど)を見て育ったからというのもあるのでしょうが。

まず第1に、子供が読んで欲しくてイラストを変更してるのに親世代・大人がどうこういうのは違うのかなと思います。伝統的な日本昔話を継承し続けることが重要であって、イラストのタッチがキラキラしてるだのらしくないだのと言うのは論点がずれてしまいます。こういった大事なお話が子供世代に読まれないことのほうが問題です。

時代は変わるものです。供給側は需要側の要求を満たさなければなりません。それが今は、萌え化というだけの話です。もし、 萌え化が支持されないとすれば、勝手に衰退したいきますし、人気が出れば売られ続けます。

萌え化が性的な要素を含んでいると感じるのは大人だけです。子供には分かりませんし、伝わりません。子供が理解してしまうのであれば、それは親の責任です。教育方法が悪かったと自分を責めるべきです。

まとめ

今回は、スッキリで取り上げられた気になるニュースを紹介しました。まさか、こんなことで話題になるなんて。。という感じです。

ジェネレーションギャップというのは、5年10年でも起こりうるほど、日々世界は変化しています。変化を恐れず、それを拒まずというスタンスがより良い社会を作っていける考えます。