”話を聞かない男、地図が読めない女”書評レビュー”|男と女は根本的に違う!
「彼女が何を考えているのか分からない」
「彼氏が何を考えているのか分からない」
「異性との付き合い方が分からない」
こんな悩みを抱えていませんか?
我々は生きていくために、他人と関わらなければなりません。
ウマの合う人合わない人、好きな人嫌いな人・・・
今お付き合いしているパートナーと喧嘩している人、別れ話をしている人・・・
この記事は、男女関係に悩みを抱えているあなたにオススメの記事になります。
こんにちは!
年に100冊の本を読むあうんです。
今回紹介するのは、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著『話を聞かない男、地図が読めない女』です
平成で最も売れた実用書ランキング(17位)にもランクインしており、平成を代表する名著の一つ。
平成で最も売れた実用書ランキング詳細記事はこちら↓
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ぜひ、一度読むことをオススメします。
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はじめに
まず、一つ断っておきます。
この本は、男性を特別扱いしたり、女性を差別したりするものではありません。
あくまで、統計的な男性・女性の特徴から学び、男女関係がより豊かなものになるための手助けを目的としています。
中には、「僕・私には合っていない」という人もいるでしょう。
”あくまで、100人いたら○○な特徴を持っているのは男・女だよね“ということです。
本題に移りましょう!
まず、こちらの文を読んでください。
本著の冒頭部分です。
よく晴れたのどかな日曜日の午後。
ボブとスーは10代の娘たちと3人を連れて、家族揃って海辺のドライブに出かけた。ハンドルを握っているのはボブ。妻のスーは助手席に座っているが、何かというとうしろを向いて、娘たちのおしゃべりに加わっている。
しかし、ボブには、4人が好き勝手にしゃべりちらかしているようにしか聞こえない。
がやがやとうるさい声が切れ目なく聞こえるだけで。まったく内容がつかめてこないのだ。ついにボブはキレた。
「うるさいぞ、静かにしないか!」
車内は水を打ったように静まりかえる。「どうして?」。スーが口を開いた。
「運転できないだろう!」。ボブは腹立ちまぎれに答える。
妻と娘たちは顔を見あわせ、「なんで?」とつぶやいた。
なぜボブがどなったのか、彼女たちにはわからない。
自分たちのおしゃべりが、運転とどんな関係があるというのだろう。また、ボブはボブでわからないことがある。
どうして女たちは、それぞれ全然違う話題を一方的にしゃべってばかりで、相手の話を聞こうとしないのか。少し静かにしてくれないと、運転に集中できやしない。ボブは思った。
その証拠に、出口を見過ごして高速道路を降りそこねてしまったじゃないか。
全く同じ経験をしている人は少ないだろう。
ただ、何となく気持ちが分かったのではなかろうか?
この問題の根本的な原因は、“男と女は違う”という単純なことである。
どちらが良い悪いではなく、ただ違うのである。
「そんなの知っているよ!」という人も多いかもしれない。
ただ、その違いとは、身体的なこともだが、脳みその構造といった内面的なものである。
男と女がそれぞれ、弱点をあげつらうのではなく、性による違いを理解することでより良い関係を築けていけるだろう。
この記事で紹介するのは、本著のほんの一部に過ぎない。
より理解を深めたいと感じた方は、ぜひ読んでいただきたい。
この本を読めば、日頃感じていた「なぜ?」が解消され、パートナーを理解した上で接することができる。
「あなたが鬱陶しく感じているあの行動も、相手からすれば当たり前な行動ということが実に多い」
ぜひ参考にしてみてほしい!
話を聞かない男、地図が読めない女
要約
忙しい人が抑えるべきポイント!
- 男と女は違う
- 男と女は異なる進化をしてきた
- 男と女はそれぞれの役割がある
- 男女では脳の配線が大きく違う
- 人間は所詮、動物である
- 女の感覚が鋭いのではない。男が鈍すぎる。
- 女が話したがるのは整理できないから
- 女は過ちを認めるが男は否
- ホルモンは身体に大きな影響を及ぼす
- 違いを理解すれば関係性を高められる
あうん書評
今まで感じていた「なぜ?」という疑問を解消してくれる一冊でした。
特に、「私はこう思っているのに、彼女はなんで○○なんだろう」や、「彼女の○○がとても鬱陶しく思ってるのにな」という類のことです。
私は、”男と女は違う””ということを理解しているつもりでした。
本著を読むまで、脳の構造が全く違うことや、ホルモンが与える影響が大きいことを知りませんでした。
人間は動物であることを自覚し、違いを理解することで人間関係が大きく改善しました。
以前は、いらいらしていたことも、根本的に異なることを理解すれば寛大な心で対応できます。
長年の結婚生活を続けている皆さんにはもちろん、成長段階にある学生諸君にぜひ読んでほしい。
10年以上前の本とはいえ、令和を生きる我々にも通ずるものが多くあります!
男と女はこんなにも違う!
ここでいきなり質問です。
「みなさんはトイレに何をしに行きますか?」
野暮な質問ですよね。
ほとんどの人は、「用を足しに行く」と答えますよね?
私もそうです。
ただ中には、「他人と交流する場」と考える人も中にはいるのではありませんか?
というのも、女性がトイレに複数人で行きたがるのは、社交ラウンジという側面を持っているからなのです。
男性からすればありえない話ですが。
女性は男のこんなところに不満を抱いています。
・鈍感、のんき
・人の話を聞かない
・やさしくない
・話をしてくれない
・愛が足りない
・二人の関係を大事にしない
・触れ合いは二の次でセックスばかりしたがる
男性は女のこんなところに不満を抱いています。
・運転が下手、標識を見落とす
・地図を上下さかさまにしないと読めない
・方向音痴
・むだなおしゃべりが多い
・セックスしたくても自分から誘わない
男は探しものを見つけられないくせに、CDはアルファベット順に並べる。
女はキーがどこにあっても探し出せるくせに、目的地への最短ルートを見つけられない。
女は、混雑した部屋に一歩入っただけで、そこにいる全員の印象を言える。
車のガソリン切れを知らせる赤ランプが点滅していても気づかないが、暗い部屋の片隅に汚れた靴下が転がっているのに気づく。
ドライブ中、道に迷っても男は車を降りて道を尋ねたりはしない。
このように男と女は大きく違うのだ
男と女は役割が違う
昔々、はるか昔のこと、男と女は仲睦まじく楽しく暮らしていた。
男は危険だらけで油断のならない外界に出かけては、自分の生命を賭けて食べ物を手に入れる。それを女と子供たちに食べさせ、猛獣や敵から家族を守らなくてはならなかった。
こうして長い距離を自由に動きまわる感覚が発達し、動く標的を確実にしとめるために弓矢の腕もあがった。男の職務内容をひと言で表すとすれば、メシの調達係に尽きるーーーそれが、男に期待される役回りだった。
いっぽう女は、男が家族のためにわが身を賭してくれることで、自分の価値を実感してた。
男の優劣は、獲物を殺して家に持ってかえれるかどうかで決まり、その奮闘ぶりを女が認めてくれれば、男の自尊心は満たされた。メシ調達係兼保護者という職務を遂行しさえすれば、家族は男を頼りにしてくれたのだ。
「二人の関係を見つめなおす」必要もなければ、ゴミをだしたり、おむつ交換を手伝うことも求められなかった。女の役割もまた明確だった。
子育て係に任命されたことで進化の宝庫も定まり、その任務に見合った能力を発達させていった。中略
女は子供の世話をしたり、果物や野菜、木の実を集めたり、同じ群れの女たちと一緒に過ごしたりして一日を送る。
食料調達の最終責任を負う必要はないし、敵と戦うこともない。家族生活をきちんと維持できるかどうかで、女の優劣は決まる。
このように昔は、役割分担がしっかりとなされ、お互いがお互いを理解していた。
・男:狩りをし、食料調達をする
・女:家を守り、子育てに専念する
生きるのが精いっぱいで、人間関係まで手が回らなかった時代が何万年も続いた。
しかし、AIや人口知能が発達した現代は違う。
男も女も平等に働くし、家事や子育てもする。
長い歴史の中で初めての世代が我々である。
今までの常識や価値観は過去の産物となり、新たなルールが必要な時代なのだ。
生き方は違っていても、昔ながらの役割が体に染みついている。
とても難しい生き方をしなければいけないのが、われわれである。
男と女の感じ方の違い
女が腹を立てたり、傷ついたりしたとき、ほかの女はすぐに察知する。
だが男は、目の前で女が涙をこぼしたり、かんしゃくを起こすか、怒った女に横っ面をはたかれるまで何が起こっているのか分からない。
このように、人間に限らず哺乳類の動物のメスは、男(オス)よりもはるかに精巧な感覚能力を持っている。
子供を育てて守る立場上、他人のごくわずかな気持ちや態度の変化に気づく必要があるのだ。
俗にいう「女の直感」は、相手の様子や行動のわずかな変化でも見逃さないということなのだ。
分かりやすく言えば、”女はレーダー探知機”である。
・色を細かく見たり、表情を豊かに表現したりする。
・周辺視野範囲は広く、味覚嗅覚も鋭い。
・触れ合いを大事にするし、よくしゃべる。
ただ、女の感覚が抜群に鋭いわけではない。
男が鈍すぎるのだ。
女は高度な知覚情報が飛び交う世界に生きている。
女同士では、お互いの言葉や声、ボディランゲージを解釈して、相手の要求を理解することができるから、当然男にも同じことを期待する。
だが、それは無理な話なのだ。
男は、感覚において女に大きく劣るためだ。
男女で脳の構造は大きく異なる
同じ人間でも、男と女の脳はその強さも、才能、能力も別の方向に進化していった。
狩猟を担当することになった男は、長距離移動に向いた脳が必要で、さらに仲間を組織して狩猟団体を作ったり、ねらった獲物を確実にしとめる技術を磨かなくてはならなかった。いっぽう会話を上手にこなしたり、相手の感情を察したりする必要はなかったkら、脳のなかで人付き合いを担当する部分は発達しなかった。
これに対して女には、短距離を移動するための適性が不可欠だった。
周辺視野を左右に広げて状況を監視したり、いくつもの作業を同時にこなしたり、コミュニケーション技術を伸ばす必要があった。こうして男と女の脳は、それぞれに求められる能力の部分を進化させていったのである。
脳の構成が違えば、世界の見え方も異なる。
考え方・得意不得意・価値観・・・。
世界がまるで違って見えると言っても過言ではないのだ。
創造的な脳ともいうべき右半球は左半身を担当していて、また左半球は右半身の面倒を見るほかにも、論理、推理、発話をつかさどる。
言葉や語彙を蓄積しておくのは、とくに男では左脳のほうで、資格情報をためたり、管理するのは右脳の仕事だ。
家を守り、食べ物を集めるのが役目である女にとって、左右両方の手を同じように使えれば、能率も二倍になる。
そのため女の脳には、右と左を区別するための特定の領域がない。(左右を区別する櫃ヨガないからだ)だから両手ききは、男よりも女の方が断然多い。
そうかと思うと、間違った方向を教えてしまって、「右も左も分からないのか!」と怒られるのも圧倒的に女のほうだ。
昨今は、「男女の違いは最小限しかない!」と違いを強調するのはおかしいという風潮だ。
ただ、事実として男と女の脳の構成は異なる。
そこからさまざまな違いが生じている。
それを「男女平等だ!」と主張するのは、お門違いなのではないか?
左半球と右半球は、脳梁と呼ばれる神経繊維の束でつながっていて、これを経由して左右の脳は連絡をとりあい、情報を交換している。
それはちょうど、ケーブルでつないだ2台のコンピューターを肩に1台ずつのせているようなものだ。
脳梁はケーブルの役目を果たしている。中略
女の方が脳梁が太く、左右の連絡が1.3倍も良いことを確認した。
同じ作業をしているときでも、男と女では使っている脳の部分が異なることが分かっている。
男は話すときに左脳しか使わない。
女は左脳と右脳両方を使う。
女がしゃべりたがるのは、整理できないからである。
男の脳は機能がはっきりしているから、整理・保存が容易なのだ。
感情的になりやすいのも女の方が多い。
女の感情の源は、左右に分布しているため、他の機能と連動しているのだ。
男は右脳に集中しているので、感情に左右されることなく判断できる。
まとめ
今回はアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ著『話を聞かない男、地図が読めない女』の書評レビュー記事になります。
男女が違うということを理解することこそが、よりよい関係を築けることが分かっただろうか?
現代の男女それぞれの特徴は、何十万年と続いたはるか昔の生活に起因するものが多い。
日本は世界各国に比べ歴史はながい。
しかし、世界的に見ると歴史は(何百年)短い。
だからこそ、根本的な特徴が変わっていないことを理解し、生活に生かしていかなければならないのだ。
ぜひ、平成の名著である本著を一読し、よりより明日へと生かしてほしい。