『役割-なぜ、人は働くのか?-』書評レビュー|何の取り柄もないと思っているあなたにも生まれてきた理由が必ずある。
「生きている意味はなんだろう?」
「なんのために働いているのだろう?
「私は何にもできない人間だ・・・」
こんな悩みを抱えていませんか?
我々人間は、何かの“役割”を持って生まれてきました。
「自分なんて・・・」と考えたあなたにも、何かしらの役割があるのです。
人間誰しも役割があります。
その役割に気づけていないだけで、いつかはわかる日が必ず来ます。
明日かもしれないし、10年後かもしれません。
この記事は、自分の存在意義について悩んでいるあなたにオススメの記事になります。
こんにちは!
年に100冊の本を読むあうんです。
今回紹介するのは、佐藤芳直著『役割』です。
ぜひ、一度読むことをオススメします。
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はじめに
人生には3つの誕生日があるのをご存知ですか?
①の「授命の日」は、一番馴染みのある父母によってこの世に生を授けられた日です。
②の「立命の日」は、「ああ、この人は自分の人生の師だなあ」と思える人に出会った時です。
③の「天命の日」は、「ああ、これが自分にとってこの世に生まれた役割だったのか」ということを知る時です。
この3つの誕生日は、誰しもが共通して持っているものです。
ただ、「天命の日」に関しては働くことによってしか果たすことは出来ません。
人はなぜ一生懸命に働くのでしょう?
それは、人の2倍働けば、2分の1の時間で自分の役割に気づくかもしれないからです。
自分が生きている意味・役割について、1日でも早く気づけたら幸せな人生だと思いませんか?
役割
【役割】要約
忙しい人が抑えるべきポイント!
- 人は誰でもこの世に役割を持って生まれてくる
- その役割は働くことでしか果たせない
- 人生には3つの誕生日がある
- 人間の役割とは誰かに喜ばれる人生を送ること
- 仕事がうまくいかないのは喜ばれていないから
- 失敗には3つの要因がある
- 新人が身につけるべきことは3つだけだ
- 名も知れない人にでも敬意を示すのが一流
- 日本は恩送りという文化がある
- 日本が世界から信用されるのは先祖のおかげ
【役割】 あうん書評
就職活動をする中での抱いた「何のために・誰のために働くのか?」という疑問を解消してくれる一冊でした。
特に、「自分には何ができるのだろう」や、「自分に取り柄もないのに・・・」という類のものです。
人間誰でも、悲観的になってしまう場面は多くあると思います。
特に人間関係においては難しい問題であり、はっきりとした答えが無いものは大変です。
そうした悲観的になった場合にどのような心を持っていればいいのか、どういった考え方をすればいいのかのヒントが本著にはたくさんあります。
きれいごとを言わないのであれば、「お金のためには働いている」のかもしれません。
ただ、お金のためではなく、誰かの喜びのためとマインドを変えることで、働き方も変わってくるのではありませんか?
いつもなげやりに行なっていた業務も、誰かのためを思えば丁寧に行えるかもしれません。
我々は、自分を特別視したがります。
一方で、火事場の馬鹿力を発揮できるのは、誰かのための時です。
こうしたことを冷静に考えてみると、うまくいっていないことも良い方向へ向かうのではないでしょうか。
仕事や人生において行き詰まった時に、ぜひ読みたい本です。
誰かに喜ばれる人生をおくろう!
由樹は重い障害を持って生まれて来ましたが、ただそばにいてくれるだけで、そいてささいな何かをするだけで、私たち家族は喜びをもらっています。
そうなのです人間というのは、誰かに喜ばれるために生まれてきた生き物なのです。そして、「ありがとう」と言われながら成長していく。
それが人間の本質なのです。だからいつも思うのです。
たとえあなたが人よりも背が小さくても、顔がイケメンでなかったとしても、学校の成績が良くなかったとしても、社会に出て誰かのために働いているとしたなら、実はそれだけでお父さんにもお母さんにも、周りの人々にも喜ばれているはずだと。人間の役割とは、誰かに喜ばれるという一点にあるのではないか。
そして、誰かに喜ばれるための手段として仕事があるのではないか。喜ばれるという領域を外に向けてどんどん広げていくことが仕事をするということではないか。
そうであるならば、仕事を通じて誰かに喜ばれているかどうかと自分に問いかければいいのではないか。そのあたりの考えが、最近になってようやくはっきりとわかってきたように感じます。
(参照:本著)
(由樹とは、著者の息子さんです。)
人間の役割とは、誰かに喜ばれる事です。
そして、誰かに喜ばれるための手段として仕事があるのではないでしょうか?
つまり、喜ばれるという領域を外に向けてどんどん広げていくことが仕事をするということなのです。
そうであるならば、仕事を通じて誰かに喜ばれているかどうかを自分に問い続けることが重要なのです。
仕事がうまくいっていない理由は単純です。
それは、相手に喜ばれていいないからです。
人間の役割は仕事によって果たされます。
つまり、”役割=仕事の目的“です。
かなりの割合で多いのが、目的と目標を混ぜて考えてしまう人です。
目的=喜ばれること
目標=喜ばれるための具体的なこと
「どうすれば売り上げが伸びるのか?」「どうすれば評価が上がるのか?」という数値にとらわれてはダメなのです。
(目的や目標を区別できていない人は、こちらの記事をオススメします。↓)
www.aunblog.site
名も知れぬ人にでも敬意を示すのが一流
新幹線に乗って座席を倒して降りる時に戻していますか?
ホテルに泊まってチェックアウトする時、部屋を整頓して出ていますか?
あなたが座ろうとした座席が、倒れているままで駅弁当の残骸があり、コーヒーの飲みかけが置いてあったらどう思いますか?
あなたがホテルの清掃員の場合、怪獣が暴れたようになっていたとしたらどう思いますか?
誰しも「ひどいな、もう少し考えてくれてもいいのにな」と感じると思います。
この相手の立場になって考えるという行為が“敬意を払う”ということです。
もし、その相手が会所の上司だったり、知り合いだったりすれば、言われなくてもするはずです。
次に乗る乗客・ホテルの清掃員など、名も知らない顔を知らない人に対しても敬意を払うことができるかどうかが重要なのです。
日本は100年企業が世界一多い
日本は他の国と比べて歴史が長いことをご存知ですか?
イギリスは400年、アメリカは240年、日本は1700年まで遡ることが出来ます。
日本には老舗が多いのも頷けます。
100年間の歴史を刻む会社は約3万社です。
これはアメリカの25倍、イギリスの13倍です。
このように日本には長い歴史のある企業が多いのには理由があります。
日本が世界から信頼されているのには理由があります。
それは、我々の先祖の恩送りがあったからです。
恩送りとは、我々のためではなく未来をより良くしようとする心意気のことです。
先祖代々、勤勉・真面目・正直が受け継がれてきました。
日本人特有のDNAと言っても過言ではありません。
”未来の孫世代のために“ という思いが、戦後の日本を成長させ、世界トップクラスの国に育て上げたのです。
だからこそ、現代を生きる我々も孫世代に恩送りをしなくてはなりません。
「お前のばあちゃん・じいちゃんはすごい人だったんだぞ!」と言われるような生き方をするべきできなのです。
まとめ
今回は佐藤芳直著『役割-なぜ、人は働くのか?-』の書評レビュー記事になります。
我々が生きる意味・役割は必ずあるということを忘れないでください。
そして、日本が長い歴史があること・先祖代々受け継がれてきたDNAがあることを伝えていかねばなりません。
社会に出てつまずいている人、学校で辛い思いをしている人、自分だけが不幸だと思っている人に知ってもらいたい本です。
ぜひ、一読して明日を生きる力へと変えてほしいと思います。