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プラスチックストロー廃止しても海洋汚染に影響しない!ストロー廃止の理由と効果を紹介

スターバックスでストロー廃止になったら、どうやって飲むのか気になる阿吽です。


プラスチックストロー
プラスチックストロー

日本国内のストロー廃止の流れ

 すかいらーくホールディングスが運営する「ガスト」が2020年までに国内3200店舗で廃止することが明らかになりました。子供や障がい者用には紙製の代替品を検討しますが、原則グラスだけで提供する方針です。家具大手のイケア・ジャパンは2020年までに使い捨てプラ製品の国内販売を取りやめ、ストローは紙製での代用を考えていると発表しています。このように国内においてもプラスチックストロー廃止の動きが高まり、飲食チェーン店にまで波及しています。

海外の動き

 米スターバックスが2020年までに全世界で廃止すると発表したのにつぐ動きです。米マクドナルドも英国とアイルランドで廃止を検討しています。シアトルは,2018年7月1日以降,レストランやカフェ,ほかの食品サービス業での使い捨てプラスチックストローとカトラリー(ナイフ/フォーク/スプーン)を禁止しています。

なぜプラスチックが海洋汚染に繋がるのか?

 プラスチックが紫外線や波の力とかで細かく分解されて除去不能なマイクロプラスチックになるからです。

プラスチック製品がマイクロプラスチックになるまで

①ポイ捨てや風でプラスチック製品が散乱
②雨が降ると水路や川へ流れ出て最後は海へ
③太陽光、紫外線、波の力などでもろくなり、壊れて小さくなる
④5mm以下のマイクロプラスチックになり魚などか食べる
⑤人間がその魚を食べる
⑥人間の体の中に大量のマイクロプラスチックが蓄積

 このような過程を経て、海洋汚染を生じさせ、人体にも影響を及ぼします。これを防ぐためにはプラスチック製品を減らしていくしかありません。

なぜプラスチック製のストローを廃止するのか?

疑問はこの点になるはずです。プラスチックと言われて思い浮かぶのは、ペットボトルなどのもっと大きな製品です。実際にストローを廃止しても海洋汚染に影響はしません。そのほとんど焼却してマイクロプラスチックが出ない状態になるからです。またそもそも、プラスチック製品に占めるストローの占める割合は少ないため、海洋汚染の問題解決には至りません。それではなぜストローを廃止するのか?

身近なストローを廃止することでの意識改革につながる

ストローを廃止することの本当の意味とは?

「ストローという身近なものを廃止することで消費者の意識改革につながると期待」
「ストローという身近なものを廃止することで消費者の意識改革につながると期待。またESG投資も盛んになり、こうした取り組みをする企業への投資が増えれば、環境保護のための施策がさらに加速する可能性がある」ということです。

「ESG投資」とは、「Environment(環境)」、「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の頭文字を取ったものです。環境問題や人権問題に取り組む企業に投資し、そうでない企業からは投資を引き上げようという動きで、現在世界の投資の約4分の1(2500兆円)を占めています。

プラスチックは燃料として燃やして活用すべき

 今回1番問題になってるのが、欧州や中国など一部のアジアを中心とした埋め立てへの活用です。埋め立ての利用について、日本は7%に対し欧州は31%です。近年は、日本からプラスチックゴミを買い取り埋め立てする動き(中国や韓国)が見られて問題視されていました。

 つまり問題なのは、焼却している日本などの国ではなく、埋め立て利用して海に流出している国々です。

まとめ

 今回のストロー騒動の要因となってるのは、燃やせないプラスチック(埋め立てしたプラスチック)です。それに比べてポイ捨てのゴミは微々たる量です(ポイ捨てはダメですよ!)。近年ではビニール袋を節約するためマイバッグ持参の呼びかけなども増えています。大事なのは、ストローだけに限らずしっかりと分別することだと思います。

たしかに、ストローなどのプラスチック製品を使わないことでゴミの量を減らすことはいいことです。ただ、我が国の日本では大半が償却されるため、海洋汚染には繋がりません。他国と比較して償却割合が大きいのは、その分しっかり回収できているからです。つまり、これからもしっかり分別してゴミを捨てることが我々にできることです!